お子様の「成長期の痛み」をあきらめないで!骨端症(こったんしょう)とは?
成長期の子どもの骨には、骨が伸びるための元となる「成長軟骨(骨端線)」という少し柔らかい部分があります。骨端症とは、この成長軟骨の部分に過度な負担がかかったり、血流が一時的に悪くなったりすることで、骨が傷んだり変形したりする状態のことです。いわゆる「成長痛」としてひと括りにされがちですが、実際には骨の健康に関わる大切なサインなのです。
主な症状には以下のようなものがあります。
- ・運動中や運動後の痛み:走ったりジャンプしたりすると痛む。
- ・腫れや熱感:痛む場所が赤く腫れたり、熱を持ったりする。
- ・動きの制限:痛みで関節が動かしにくくなる。
- ・歩き方の異変:足や股関節をかばって、引きずるように歩く(跛行)ことがある。
特に小学生から中学生くらいの「成長期」のお子様に多く見られます。 激しいスポーツを日常的に行っているお子様や、急激に身長が伸びている時期に、筋肉の柔軟性が追いつかず骨を引っ張ってしまうことで起こりやすくなります。
骨端症は、起こる場所によって以下のような名前で呼ばれます
- ・膝の痛み:オスグッド・シュラッター病
- ・かかとの痛み:シーバー病(セーバー病)
- ・股関節の痛み:ペルテス病
- ・肘の痛み:離断性骨軟骨炎、パンナー病
- ・足の甲や指の痛み:第一ケーラー病、フライバーグ病
部位によって名前は違いますが症状としては同じ「骨端症」と呼ばれる症状です。
モノ・カラダ・プランのトータルアプローチ
当院では、単に痛みを取るだけでなく、「なぜそこに負担がかかっているのか」を根本から探ります。
- ・エコー検査による状態確認:レントゲンには映りにくい軟骨の状態を、エコー(超音波)で安全に詳しく観察します。
- ・炎症を抑える物理療法:超音波治療機や電気治療、体外衝撃波治療器など組織の修復を促す機器で、早期のスポーツ復帰を目指します。
- ・オーダーメイドインソール(フォームソティックス):足元から全身のバランスを整え、再発しにくい体を作ります。
- ・メディカルフィットネス:理学療法に基づいた運動指導で、柔軟性や正しい体の使い方を身につけます。
エコーは、レントゲンでは確認が難しい「軟骨の状態」を詳しく観察できるという大きな特徴があります。
1. 軟骨や骨の状態が詳しく見える
レントゲンは主に硬い骨を映し出しますが、エコーは成長軟骨(骨端線)やその周囲の軟骨の状態を映し出すことができます。骨端症の初期段階では、レントゲンに異常が出る前に、エコーで軟骨の微細な変化や傷んでいる箇所を確認できる場合があります。
2. 病変の場所と大きさを正確に把握できる
例えば、野球肘(離断性骨軟骨炎)などの骨端症では、病変部(傷んでいる部分)の位置や大きさ、骨の表面がどの程度不整になっているかをリアルタイムで確認できます。病変部と正常な部分の境界線がどのように映るかを確認することで、症状の進行度合いを判断する材料になります。
3. 組織の修復(治り具合)が確認できる
治療を続けていく中で、骨や軟骨がどれくらい修復されてきているかを観察するのにも非常に有効です。組織の修復過程をエコーで追うことで、競技復帰の時期を検討したり、治療法(体外衝撃波療法など)の照射部位を再検討したりする際の指標となります。
4. 炎症や腫れの様子がわかる
骨端症に伴う関節内の炎症や、周囲の軟組織の腫れ、熱感の原因となる血流の変化などもエコーで観察可能です。
当院では、このエコー検査のメリットを最大限に活かして診療を行っています。レントゲンでは「異常なし」と言われた痛みでも、エコーで詳しく見ることで原因が見つかることもあります。お子様の痛みでお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。
保護者の方へ|「成長期だから」と甘く見ずに早めの対応を
お子様が「足が痛い」「膝が痛い」と言ったとき、「成長痛だから放っておけば治る」と考えてしまうこともあるかもしれません。しかし骨端症を放置した場合、時間の経過とともに自然に修復され治癒に向かうこともありますが、一部の疾患では取り返しのつかない変形や後遺症を残すリスクがあります。
お子様が訴える「なんとなくの痛み」の裏には、成長期特有の大切なサインが隠れているかもしれません。骨端症は、適切な時期に適切な処置を始めれば、将来の不安を最小限に抑えることができる疾患です。
当院では「納得・満足・治る」を大切に、エコーで今のお体の状態をしっかりお見せした上で、最適な治療プランをご提案します。大切なお子様が、将来にわたって大好きなスポーツや日常を笑顔で楽しめるよう、全力でサポートさせていただきます。少しでも違和感があれば、迷わずご相談ください。


