【肩の痛み・腕があがらない】腱板損傷(けんばんそんしょう)でお悩みの方へ
「腕を上げようとすると肩の奥が痛む」「エプロンの紐を結ぶ動作がつらい」といった症状でお悩みではありませんか?
それらの症状は、肩のインナーマッスルが損傷する「腱板損傷(けんばんそんしょう)」が原因かもしれません。
肩の「腱板」ってなに?
「腱板(けんばん)」とは、肩の関節を深く包み込み、安定してスムーズに動かすために働いている4つの筋肉と腱の集まりのことです。
その4つの筋肉・腱は以下の通りです
- ・棘上筋(きょくじょうきん)
- ・棘下筋(きょくかきん)
- ・小円筋(しょうえんきん)
- ・肩甲下筋(けんこうかきん)
これらは肩の深い位置にある「インナーマッスル」であり、腕を上げたり回したりする動作を支える重要な役割を担っています。
なぜ腱板が痛むの?
腱板は日常的に大きな負荷がかかりやすい部位です。主な原因として、加齢に伴う腱の強度の低下(変性)や、転倒・急激な負荷・繰り返し使用による炎症などが挙げられます。
これらの要因によって腱組織が傷ついたり、一部が破れてしまったりした状態を「腱板損傷(けんばんそんしょう)」や「腱板断裂」と呼び、肩の痛みや腕の上げづらさを引き起こします。
腱板損傷を解説
「腱板」とは何かをわかっていただいた上で、腱板損傷とはどんな症状なのかを解説していきます。
腱板損傷とは、肩の関節を深く包み込み、スムーズな動きや安定性を支えている4つの筋肉と腱の集まり(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)が、加齢に伴う腱の強度の低下や血行障害(変性)や、転倒・急激な負荷・繰り返しの使用によって傷ついたり断裂したりした状態です。
主に腕の上げ下ろしやひねる動作で鋭い痛みが走ります。特に横から肩を上げたとき(外転)の60°〜120°辺りで痛みが出る「ペインフルアーク」が見られます。
また、夜間痛もみられることがあり、安静時の痛みや寝返りの際に痛みで目が覚める、または寝付けないなどという症状も出現します。
40代以降から増加し始め、特に60代以上の中高年に多くみられます。70代以上では無痛性を含めて約半数の方に腱板の損傷や変性断裂が見られると報告されています。
「腱板損傷」と「五十肩」の違いは?
肩が痛んで腕が上がらなくなったとき、多くの方が「五十肩かな?」と考えがちです。しかし、実際には腱板を痛めている「腱板損傷」であるケースも少なくありません。
この2つは痛みの原因も対処法も異なるため、正しく見分けることが大切です。
| 腱板損傷 | 五十肩 | |
| 何が原因になっているか | 腱板(4つのインナーマッスル)の炎症、損傷、断裂 | 肩関節を包む袋などの炎症や靭帯などの組織の硬さ |
| 肩を上げたとき、 上げてもらったとき | 痛みはあれど上がる。 他人から上げてもらうと比較的楽なことが多い | 炎症期は痛みはあれど上がるが、拘縮期は上がらない |
| 痛みの出方 | 特定の高さ(肩の高さ付近)を通るときに痛む | 上げる動作の全体で痛む |
| 拘縮の有無 | なし | 拘縮期はあり |
| 症状の進行 | 腱板の炎症が落ち着けば五十肩に比べ早めに軽快していくことが多い | 炎症期、拘縮期、回復期と進行していく。 罹患の時間が長い |
| 画像診断(エコー、MRI) | 腱の断裂や傷が確認できる | 明らかな腱断裂や骨異常は認められないことが多い |
表にまとめた項目が主な違いになります。
一番の大きな違いは拘縮(硬さによる可動域制限)の有無ですが、これはある程度時間が経ってこないと出現しません。また、痛み始めた頃の症状はかなり似ているので判断はかなり難しいです。
腱板損傷と五十肩では治療アプローチが少し違ってくるので、早めの受診をおすすめします。
当院での検査・施術の流れ
「肩の痛みの原因が何なのか」「どのような施術を行うのか」を明確にし、安心して通院していただけるよう、当院では丁寧な問診と評価を行っています。
1. 問診(カウンセリング)
痛みのでたきっかけやいつから痛むか、どのような動作で痛みが強まるか(夜間痛や日常生活での不便さなど)を詳しくお伺いします。痛みの経緯や背景をしっかりと聴取し治療計画を組み立てていきます。
2. 徒手検査(可動域・筋力テスト)
肩関節の動きや筋力の状態を細かくチェックします。
痛みの出る動きや角度の確認、自動運動や多動運動で痛むかのチェックや左右の肩周りの筋力差を調べていきます。
3. 超音波(エコー)検査
超音波画像診断装置(エコー)を用いて、肩のインナーマッスル(腱板)や周囲の組織を観察します。腱の連続性や損傷・断裂の有無を直接可視化し、詳細な状態を確認できます。動かしながらリアルタイムで組織の動きや状態を観察できるのがエコー検査の大きなメリットです。
4. 検査結果のご説明・施術プランのご提示
エコーの結果をお見せしながら、現在の肩の状態をわかりやすくご説明します。検査結果をもとに、最適な施術・リハビリプランをご提示いたします。
5. 施術
お一人おひとりの状態や痛みの段階に合わせた施術を行います。
- ・鍼や超音波など物理療法:鍼や超音波治療器、電気や対外衝撃波治療器など患部の炎症を抑え組織の修復を促す治療を処方します。
- ・徒手施術:肩周囲の筋肉の緊張を緩め、関節の可動域を確保します。
- ・運動療法(リハビリ):肩甲骨の安定化やインナーマッスルの安全な強化を行い、滑らかな動きを取り戻します。
6. 日常生活のアドバイス・今後の通院計画
施術後の変化を確認し、ご自宅でできるセルフストレッチや姿勢・動作の注意点をお伝えします。定期的に可動域や筋力を再評価しながら、早期改善に向けてサポートいたします。
肩の痛み・違和感を放置せず、お早めにご相談ください
肩の痛みや腕の上げづらさは、「もう歳だから」「五十肩だからそのうち自然に治るだろう」と自己判断してしまいがちです。しかし、五十肩(肩関節周囲炎)と腱板損傷では原因も必要なアプローチも異なります。
早期に適切な評価を行わずに放置してしまうと、状態が悪化したり慢性的な痛みが長引いたりするリスクがあります。
早期のアプローチが、健やかな日常への一番の近道です
腱板損傷や肩の痛みは、早い段階で適切なアプローチを開始することで、痛みの軽減や肩の動きの回復が十分に期待できます。
当院では、丁寧な問診に加えて超音波(エコー)検査などを活用し、「今、肩の中で何が起きているのか」をしっかりと見極めた上で、お一人おひとりに合わせた施術プランをご提案いたします。
「夜、肩が痛んでぐっすり眠れない」
「腕を上げるとき、特定の角度でひっかかりや痛みがある」
「湿布で様子を見ているけれど、なかなか良くならない」
このようなお悩みや少しでも気になる違和感がありましたら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。専門的な視点から丁寧に対応し、痛みのない快適な日常を取り戻せるよう全力でサポートいたします。


