院長の柳原晃平です。
今日は、私が日々の臨床を行うときに大切にしている事についてお話しします。
The practice of medicine is an art, based on science
「医療はサイエンス(科学)であり、アート(芸術・技術)である」
これは近代医学の父、ウイリアム・オスラー博士が残した「医学は科学に基づくアートである」という言葉が元になっています。
なんだか哲学的な内容ですが、私自身好きな言葉でもあるのでご紹介させていただきます。
1. 「サイエンス」は、みんなが安心するための「共通ルール」
医療におけるサイエンスとは、客観的なデータや研究に基づいた「医学的根拠(エビデンス)」のことです。
最近の整骨院では、ベテランの勘だけに頼るのではなく、誰が見ても納得できる「論理的な分析」が求められています。
- エコーで「見える化」:当院では超音波画像診断装置(エコー)を使っています。骨や筋肉の傷を画像として映し出すことで、患者さんと私たちが「共通の言語」で状態を確認できるんです。
- ガイドラインで正解を知る:世界中で研究された「一番良いとされるやり方」をベースにすることで、安心できる施術を行えると考えています。
2. 「アート」は、あなたの体にしっかり触れる「五感の技」
ここで言う「アート」は、絵画のような芸術ではなく、臨床経験からくる職人的な「技(わざ)」のことを指します。
病態をしっかり評価するための問診・視診・触診
約20年前金沢でのインターン時代、「しっかり患者さんの訴えを傾聴しろ!」「見るんじゃなくて診なさい!」と毎日のように指導されていたおかげもあって今でも本当にこれは臨床に臨む上で大事だと考えています。
- 問診:どんな時に痛むのか、どんな不安があるのか、じっくりお聴きします。一人ひとり期待するゴールは違いますから、そこを共有するのが第一歩です。
- 視診:腫れの具合や動かしにくさなど、身体が出している小さなサインを見逃さないよう観察します。
- 触診:実際に手に触れて、筋肉の硬さや関節のわずかな異変を感じ取ります。画像には写らない「痛みの正体」を、自らの感覚を研ぎ澄ませて見つけ出す……これこそが、時代が変わっても色あせない「一生モノの型」なんです。
最近では検査機器がすごい進歩を遂げていますが、だからこそ私たちは、自分の目や手を使った「身体所見の評価」が何よりも大切です。前述のサイエンス(医学的根拠)の対義語に「個別性」という言葉があり、これは同じ疾患であっても性別や年齢、生活様式、持病、考え方など本当1人1人違うので治るといううゴールも様々なのでそれらを考慮した施術計画が必要となってきます。
3. 最適な施術のためのたくさんの引き出し」
「サイエンス」で根拠を見つけ、「アート」で身体の声を聴く。その上で、当院では的確な施術を行うためのための「引き出し」がいくつかあります。
- 鍼灸で身体の内側からケアしたり、
- メディカルフィットネスで「一生動ける体」を作ったり、
- シューズやインソールのアドバイスで、足元から健康を支えたり……。
これらはすべて、骨・筋肉・関節の専門家である柔道整復師として、患者様を治していくための大切な手段となっており、さらなる引き出しを増やしていくことが重要と考えています。
おわりに
整骨院は、ただ痛いところをマッサージするだけの場所ではありません。 最新のサイエンスで論理的に分析し、磨き上げたアート(臨床経験から培われた技術)で、患者様の健やかな人生を送るためのお手伝いを行う場所と考えています。
「病院では異常なしと言われたけれど、まだ痛むんだよね……」 「自分の状態をしっかり納得して、前向きに治したい!」
そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。 あなたがまた、いきいきと毎日を楽しめるように。持てるすべての知識と技で、しっかりサポートしていきたいと思います。


